お知らせ

2026/02/03トピックス
FLEC+フォーラム(2日目) part1
分科会1
「ファミリーホームの現状と今後の制度のあり方」
この分科会では、障害のある子どもやケアニーズの高い子どもを受け入れているファミリーホームについて、実践報告を通して現状と制度の課題が共有されました。職業的な里親の位置づけや、支援度の高い子どもをどのように育てていくかが主なテーマでした。
・「選択」を大切にする暮らし
常滑市のファミリーホーム「わたしん家」では、子どもが部屋のレイアウトや旅行先などを自分で選ぶ暮らしを大切にしています。発達特性や逆境体験(ACEs)の大きい子どもが多い中、大人が一方的に判断するのではなく、子ども自身が選び、その結果に向き合う経験を支えることが自立につながると報告されました。信頼関係の積み重ねが、その土台になるとのことでした。
・乳幼児期からの関わり
ファミリーホーム「りんごちゃん」(麦の子会)からは、三橋さんが乳幼児を中心とした受け入れの実践が紹介されました。実親と共に子育てを行うケースもあり、赤ちゃんのペースを尊重しながら、保育園や助産師など多職種と連携した支援が行われています。複数の大人の愛情の中でアタッチメントを育てていくことの大切さが共有されました。三橋さんの丁寧で優しいお声で会場が温かい雰囲気に包まれていました。
・調査から見える実態
全国調査では、ファミリーホームで暮らす子どもは逆境体験のスコアが高い傾向にある一方、養育者の多くがやりがいを感じていることが示されました。複数人で養育する体制や、小規模で裁量のある環境が、支え合いや継続性につながっているとの結果でした。
・制度・海外事例から
児童相談所からは、きょうだい委託や子ども同士の関係性が育つ点が評価される一方、受け入れ人数や子どもの組み合わせには配慮が必要との指摘がありました。フランスの里親制度では、里親が職業として確立されており、日本でも専門性を高める研修や位置づけの整理が必要であるとまとめられました。