お知らせ

2026/02/03トピックス
FLECフォーラム+(2日目) part3
シンポジウム
「児童相談所の現在(いま)を知る」
このシンポジウムでは、児童相談所(児相)の役割や現状、そして今後の課題について、国の制度説明と各地の実践報告をもとに共有が行われました。
・児相の役割と課題
こども家庭庁からは、体制強化の取り組みについて説明がありました。全国の第三者評価を見ると、運営方法は自治体ごとに大きく異なる一方、共通して「子どもの声を十分に聴けているか」「注意喚起だけの関わりになっていないか」「地域との連携が弱い」といった課題を抱えていることが紹介されました。人員増や経験不足も重なり、解決の糸口が見えにくい状況が続いています。
・人材不足と育成の難しさ
現場では若手職員が増え、育成が急務となっています。困難ケースをいきなり担当し、負担の大きさから離職につながる例も少なくありません。中堅層が少ないため相談できる相手も限られ、早期からスーパーバイズを担うなど、負担が集中しています。職員を支える体制づくりと、地域機関との連携強化が重要だと共有されました。
・新しい児相のあり方
新設児相の検討では、摘発や注意喚起型ではなく、保護者を責めるのではなく、子どもを中心に考える支援体制が目指されています。「何が悪かったか」ではなく「何があればよかったか」を整理し、チームで支援する仕組みづくりが必要だという提案がありました。
・心理的安全性とこれから
児相は行政事務とソーシャルワークを同時に担う負担の大きい職場です。責任追及が強まる中で、職員の心理的安全性や支援者支援の重要性が指摘されました。人材確保のためには、やりがいに加え、処遇や社会的評価を高め、長期的に人を育てる視点が欠かせません。
児相が安心して働ける環境を整えることが、結果として子どもと家庭を支える力につながると感じられる内容でした。