人間関係についての補足
(1)
浅くて広い人間関係は、人間関係の確立の中間段階にすぎません。人間関係が結構とれていて、人なつこいし遊んであげると少し反応する子がいますが、それが浅くて広い場合人間関係が良い状態にあるとはいえません。
@関係がとれない→A浅くて広い人間関係→B深い心のきずなを持つ
(誰でもよい) (能力) |
@ 声をかけても反応しない、親と離れても平気などの状態
A @と違い呼べば反応するし、遊んであげると楽しめて多動で目は離せないが、公園で誰とでも
親しくなれて一緒にいられるなど。
幼児の場合、Aの段階で子どもの人間関係がとれるようになったと思ってはいけません。八方美人的な人間関係で相手が誰でもよく、役に立ちさえすればそれでよいというのはBのような深い心のきずなを結んだとはいえないのです。
大人であればそれでよくても幼児の場合この状態のままというのは障害がある。または未発達であるといえBの状態まで発達して、深い心のきずなを持っていかなければならない。「ボクは今、ママにだっこしてほしいのだ他の人じゃイヤだ」と思う心が表れる。
(2)
自閉症の子どもでは親と自分とが響き合い、通い合う心を持っているのだと実感させることが体験の共有の条件です。
毎日の生活の中で親(人)は自分と同じ気持ちを解かり合っているのだという実感を何度も体験する。この積み重ねの結果が知能に結びつくのです。
(3)
情意の発達とつまずき
人間の心は知能だけでなく3つの要素があります。
知・・・知恵、判断力
情・・・感情、愛情、情動
意・・・意欲、意志、
情と意は一緒に出ることが多いので合わせて情意という。
情意について:
生まれつき持っているもの(生得)体験によってだんだん覚えるもの(習得)があり生得が基ばんになって習得につながる。ホ乳類には肉体的に離れる時間が長いと不安になります。それは赤ちゃんの後追いなどでもわかります。新生児にいろいろな特殊な図を見せると初めから人の顔に目がいくわけでなく、白黒のはっきりしたものに目がいきます。
中でも@にはじめ目がいく。これは人の目のようであるので見るのではないか。Bの図を先に見るようになるのは生後8週〜12週になってからです。このことから赤ちゃんは自分の顔をのぞぎ込む2つの目からその人の感情を感じようとすることがわかる(ばく然とではあるが)
ですからお母さんが後ろをむいていたりすると不安で泣くなどの行動をおこすのではないかと見られる。
また新生児の感情に関しては 痛いとか寒いなどは生まれつきそなわっている(生得)が、漠然とした不安でありそれだけでは感情は伸びていきません。